病原ウイルス 性状詳細

ネギウイルス病 Welsh onion virus disease
病原ウイルス : Chinese chive dwarf virus
ニラ萎縮ウイルス(Chinese chive dwarf virus,CCDV)はCarlavirusグループに属する。
宿主範囲は狭く,全身感染植物はニラ,タマネギ,ネギに限られ,ネギでは接種葉にえそ条斑,上葉には軽いモザイクを生じ,タマネギでは接種葉に退緑斑,上葉はモザイクを現す。
Chenopodium amaranticolor,ツルナおよびセンニチコウに局部病斑を生じるが,アマリリス,ユリ(高砂ユリ)には感染しない。
ネギ萎縮ウイルスとはウイルス粒子が約750nmと長く,ニラに感染しない点で異なり,アマリリスモザイクウイルス,カーネーション潜在ウイルスおよびユリ潜在ウイルスとは寄生性が異なることから別種ウイルスとされているが,
ニンニク潜在ウイルスを含め,これらの異同や類縁関係について検討を要する。

分類: カルラウイルス Carlavirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: ひも状
媒介者: アブラムシ
伝搬様式: 非永続伝搬
汁液伝染: あり
種子伝染: なし
土壌伝染: なし

判別植物接種葉上位葉
ニラ-M
タマネギ-CS,M,Y
ネギ-+,M,N
ツルナL-
ソラマメL,NSN,NS
センニチコウL-
ササゲ--
キュウリ--
N. glutinosa--
C. quinoaL,NS-
C. amaranticolorL,NS-


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