病原ウイルス 性状詳細

ホウレンソウウイルス病 Spinach virus disease
病原ウイルス : Tobacco necrotic dwarf virus
タバコえそ萎縮ウイルス(Tobacco necrotic dwarf virus,TNDV)はLuteovirusグループに属し,日本でのみ発生が認められている。
宿主範囲は比較的狭く,ナス科を中心にアカザ科,ヒユ科,アブラナ科などである。
アブラムシにより永続伝搬されるが,汁液接種・種子伝染はしない。
ウイルス粒子は篩部組織に局在し,核,細胞質,液胞内に散在あるいは集塊をなす。
純化TNDVの安定性は比較的高く,不活性化80℃,4℃における保存限界は6か月以上である。血清学的にはジャガイモ葉巻ウイルスに近縁で,ダイズわい化ウイルス,ニンジン黄化ウイルスと遠い類縁関係にある。
分類: ルテオウイルス Luteovirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: 球状
媒介者: アブラムシ
伝搬様式: 永続伝搬−循環型
汁液伝染: なし
種子伝染: なし
土壌伝染: なし


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