生理障害詳細情報

作物名  メロン  一般名称  濃度障害  学術名称

症状
 葉色が濃く、硬化した感じになるとともに、生育が悪くなる。心葉は巻きあがり、葉縁が壊死する。

発生条件
 ハウス栽培では降雨の影響を受けないため、余剰な肥料が土壌に蓄積しやすい。特に、多量施肥をした場合や塩素系肥料を使用した場合、家畜ふん堆肥を多量施用した場合、灌水量が少ない場合などに濃度障害が起こりやすい。また、地下水などの灌漑用水に海水が混入すると、土壌ECが上昇し、濃度障害が発生する。

対策
 栽培終了後に湛水除塩を行い、過剰な塩類を除去する。湛水除塩に必要な水量が確保できない場合には、表層2cm程度の白く塩類が析出した土壌を圃場外に搬出したり、深耕を行うことによって、表層の塩類濃度を低下させる。濃度障害を起こしやすい圃場では、塩類濃度を高めにくいノンストレス系肥料を用いて適正施肥を行うとともに、やや灌水量を多めに管理する。

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