トマト 黒斑細菌病 (Bacterial black spot)

病原:Pseudomonas viridiflava (Burkholder 1930) Dowson 1939

病徴:葉,葉柄,茎,がくに発生する。 葉では2〜5mmの角形黒色斑点を生じ,葉縁での発生が多い。 葉柄では病斑が縦のすじになって陥没する。 茎では表面に1〜2cmの暗緑色の病斑を生じ,茎内部の柔組織は腐敗する。 幼果のがくには褐色の小斑点を多数生ずる。

伝染:本病の伝染経路は不明な点が多いが,病原細菌は種子に付着して種子伝染をする可能性がある。
また,り病組織が次作の伝染源になる。本病は傷口感染するので,芽かき,誘引,つる下げ等の作業時には注意する。ハウス栽培では低温多湿時の12月から翌年5月までの期間に発生が多く,露地栽培では5〜6月に発生する。

防除:種子は乾熱70度で4日間乾熱処理する。発病後は銅水和剤,メルクデランK水和剤を散布する。また潅水量をひかえ,乾燥気味に管理する。

参考: トマト 黒斑細菌病 - 日本植物病名データベース
    Pseudomonas viridiflavaによるトマト黒斑細菌病 日植病報.45(2):221-227 (1979)

リンク:トマト斑点細菌病 Xanthomonas campestris pv. vesicatoria

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