病徴:葉に発生する。
はじめ葉の表面に輪郭不鮮明の淡黄色小斑点を生じ,裏面には灰黄色のビロード状のかびを密生する。
斑点は拡大して菌叢は灰褐色から灰紫色に変化し,葉の表面は黄色の斑点となる。
下葉から発生して,次第に上葉にまん延し,激しく発生すると葉は枯死する。
伝染:各種資材,被害葉および種子に付着した菌糸で越冬する。
病斑上に生じた分生胞子は風によって飛散し,まん延する。
分生胞子は葉面に生じた露で発芽し,気孔から侵入する。露地栽培では雨の多い6〜7月,9〜10月に発生し,中山間部で発生が多い。発病温度は20〜25度,多湿条件で多発し,密植,過度の潅水,肥料ぎれなどが発病を助長する。
防除:本病の防除のポイントは(1)抵抗性品種の栽培(2)種子消毒(3)資材の消毒(4)耕種的防除である。
種子は,オーソサイド水和剤で粉衣,資材は,クロルピクリン剤か臭化メチル剤でくん蒸消毒,を行う。
また,過度の潅水や密植をさけ,換気を行って多湿を防ぐ。また,予防のためダコニール水和剤,ビスダイセン水和剤の散布,ダコニール水和剤,ダコグレンでくん煙する。予防は発病前から定期的に実施す。また,カスミンC水和剤の散布も有効である。