スイカ 褐色腐敗病

病原:Phytophthora capsici Leonian
病徴:葉,茎,果実を侵す。 苗では地際部がくびれて倒伏する。 葉では水浸状の暗緑色から暗褐色の円形病斑を生じる。果実では水浸状で暗緑色のくぼみのある円形病斑を生じ,暗褐色から暗赤褐色の病斑に拡大し,病斑表面に汚白色でビロード状の菌そうを生じ軟腐する。カボチャ台木が侵された場合には萎ちょうする。
伝染:本病菌は被害残渣とともに土中で越年し,土壌伝染する。第2次伝染は遊走子で水媒伝染する。露地栽培では,5〜8月の天候不順な時期に発生し,排水不良,窒素過多は発病を助長する。
防除:床土は臭化メチル剤,クロルピクリン剤で土壌消毒する。 病株の早期発見,早期除去につとめる。土壌pH,窒素過多,排水に注意し,定植後は早めに敷わらを敷くことが大切。薬剤は銅水和剤,銅粉剤,有機銅水和剤,ダコニール水和剤,ダイホルタン水和剤,ジマンダイセン水和剤が有効。

参考: 日本植物病名データベース