タマネギ 灰色かび病 (Gray mold)

病原: Botrytis cinerea Persoon : Fries

病徴:葉,花茎,小花茎に発生し,明瞭な汚白色で類円形のくぼみのある斑点や汚白色で楕円形から紡錘形の不鮮明な斑点を生じる。すじ状や線状の斑点を生じる事もある。病斑は拡大しない。先枯れ部や下葉の枯死葉に淡褐色のかびを密生する。

伝染:本病菌は枯死葉組織上の菌核,分生胞子,菌糸などで生存し,秋の感染源となる。その後葉の先端枯死部や枯れた下葉で増殖し,風や雨で分生胞子が飛散する。発病は1月の降水日数,日照時間数,4〜5月の降水日数などが関係し,冬季〜春季の温暖多雨の年に多発する。

防除:残り苗は早目に片づける。子葉枯れは本病菌の分生胞子形成と関係するので植えいたみや冬期の乾燥害を防止する。また,前年の吊り球の茎葉や腐敗球は早期に処分する。薬剤防除はべと病の防除剤を用いて併殺防除する。

参考: タマネギ 灰色かび病 - 日本植物病名データベース

リンク:タマネギ灰色腐敗病 Botrytis allii Munn

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