キュウリ モザイク病 (Cucumber mosaic)

病原:Cucumber mosaic virus (CMV)
病原:Zucchini yellow mosaic virus (ZYMV)
病原:Watermelon mosaic virus 2 (WMV2)

病徴:キュウリモザイクウイルス(CMV)に侵された葉,果梗に淡黄色の不鮮明な斑紋ができる。
ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(ZYMV)の場合は新葉の葉縁の刻みが深まり,葉脈に沿って濃緑色の皺ができ,果実には瘤状の凹凸ができる。
カボチャモザイクウイルス(WMV2)の場合は,ZYMVに類似した症状を現すが,一般的には軽いことが多い。

伝染:CMV,WMV2およびZYMVはともにアブラムシ伝播または汁液伝染する。
CMVの寄主範囲は広いが,とくにツユクサ,ハコベ,イヌガラシは伝染源となる。
WMV2およびZYMVはCMVより寄主範囲は狭い。
露地栽培では媒介アブラムシの発生する4月〜11月頃まで被害が大きい。ハウスでは4月〜6月および9月〜11月に多発する。

防除:周辺の伝染源植物の除去,シルバーポリフィルム利用によるアブラムシの飛来防止が有効。近年,弱毒ウイルスの利用による防除が進められている。

参考: キュウリ モザイク病 - 日本植物病名データベース

モザイク病(WMV2):葉はモザイクを・カじ,葉脈に濃緑のある凹凸を生じる。

モザイク病(ZYMV):葉はモザイクを生じ,小葉はスプーン状になる。

[キュウリ 病害一覧]   [有用植物病害診断トップ]

Copyright (c) 2002- NARO