病原ウイルス 性状詳細

キュウリモザイク病 Cucumber mosaic
病原ウイルス : Zucchini yellow mosaic virus
ズッキーニ黄斑モザイクウイルス(Zucchini yellow mosaic virus,ZYMV)はPotyvirusグループに属し,世界各国に発生している。
主にウリ科に発生し,カボチャ,メロン,キュウリ,スイカなどで激しいモザイク,奇形葉,萎縮,果実の奇形などを生じる。
比較的容易に汁液伝染し,接種試験では10科の植物に感染が認められている。
多種類のアブラムシによって非永続伝搬される。
沖縄でえそを伴ったカボチャのモザイク株から,トカドヘチマにもえそを生じる系統(ZYMV-N)が分離されている。
はじめ,ZYMVはカボチャモザイクウイルス(WMV2)の系統とされていたが,寄生性・血清反応により区別された。WMV2やインゲンマメ黄斑モザイクウイルスなどと血清学的関係がある。
分類: ポティウイルス Potyvirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: ひも状
媒介者: アブラムシ
伝搬様式: 非永続伝搬
汁液伝染: あり
種子伝染: なし
土壌伝染: なし

判別植物接種葉上位葉
ヘチマ-M
センニチコウL-
キュウリ-M
インゲンマメL-
N. glutinosa--
D. stramonium--
C. amaranticolorL-

この病原による他の病害
カボチャモザイク病


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