タマネギ 萎縮病

病原:Onion yellow dwarf virus
病徴:葉が偏平になり波状を呈する。葉に縦長,紡錘形,線状などの黄色の斑点が現れる。株全身が萎縮し,生育が不良となる。
伝染:本病菌は周辺の保毒ネギ属植物からアブラムシ類によって伝搬される。伝搬アブラムシはモモアカアブラムシ,キビクビレアブラムシの両種が主で,他に4〜5種のものが関係する。本ウイルスは自然条件で接触伝染しない。アブラムシ媒介後の潜伏期間は15〜20日である。
防除:苗床はネギ,ニラなどネギ属作物の畑から離れた場所に設置する。多発地では苗床へのアブラムシの飛来防止のための障壁作物の栽培や殺虫剤(アブラムシの項参照)の散布を行う。また定植時の苗は正常苗を選別して用いる。

参考: タマネギ 萎縮病 - 日本植物病名データベース