| タマネギ萎縮病 Onion yellow dwarf |
| 病原ウイルス ： Onion yellow dwarf virus |
|---|
| ネギ萎縮ウイルス（Onion yellow dwarf virus，OYDV）はPotyvirusグループに属する。 宿主範囲が狭く，ヒガンバナ科のスイセンおよびユリ科のタマネギ，ネギ，ニラ，ラッキョウ，ノビル，シャロットなどに限られる。 なお，観賞用アリウムからの分離株は，ホウレンソウに全身感染し，C. amaranticolor，C. quinoa，C. murale，ツルナ，センニチコウ，フダンソウに局部感染するなどやや異なる寄生性を示す。 OYDVの系統は明らかではないが，アメリカにおけるタマネギからの分離株はニホンネギには感染しないが，わが国ではネギでの発生が多く，タマネギでの発生が少ないことから，アメリカと日本では系統が異なると考えられている。 また，ネギに感染するスイセン黄色条斑ウイルスとの異同は明らかでない。 |
| 分類 | ： ポティウイルス Potyvirus |
| 核酸種類 | ： RNA |
| 核酸鎖性 | ： 1本鎖 |
| 核酸文節数 | ： 1 |
| 蛋白種類数 | ： 1 |
| 粒子形態 | ： ひも状 |
| 媒介者 | ： アブラムシ |
| 伝搬様式 | ： 非永続伝搬 |
| 汁液伝染 | ： あり |
| 種子伝染 | ： なし |
| 土壌伝染 | ： なし |
| 判別植物 | 接種葉 | 上位葉 |
|---|---|---|
| タマネギ | - | M |
| ネギ | - | M |
| ツルナ | -,L | - |
| ソラマメ | - | - |
| センニチコウ | -,L | - |
| ササゲ | - | - |
| キュウリ | - | - |
| N. glutinosa | - | - |
| C. quinoa | -,L | - |
| C. amaranticolor | -,L | - |
この病原による他の病害
| ネギ萎縮病 |
[前のページにもどる] [有用植物病害診断トップ]