ニンジン 黄化病

病原:Carrot red leaf virus
病徴:生育初期に発病した場合には,わい化しそう生状となる。葉片の変形,小型化,黄化を伴う。葉にえそ症状を示し笹葉となるものもある。生育後期に感染した株では,葉脈に沿ってえそ症状を生じ黄化し葉脈透化する。
伝染:本ウイルスはセリ科植物を伝染源とし,ニンジンアブラムシで永続型伝搬をする。アブラムシは夏季の小雨,乾燥によって多発する傾向がある。西南暖地では春と秋に多発し,夏季には比較的少ない。
防除:本病は幸い全国的に発生が少ないが,アブラムシによる数少ない永続型伝搬ウイルスのため,注意を要する。発病株は発見次第早期に除去,処分する。

参考: ニンジン 黄化病 - 日本植物病名データベース