病原ウイルス 性状詳細

イネ萎縮病 Rice dwarf,stunt
病原ウイルス : Rice dwarf virus
イネ萎縮ウイルス(Rice dwarf virus,RDV)はPlant reovirusグループに属し,日本,韓国,中国南部,ネパールに分布する。
ウイルス粒子は径70nmの球状で,2本鎖RNAである。
不活性温度は40〜45℃,希釈限界は10-3〜10-4(葉汁液),10-4〜10-5(虫体液),保存限界は2〜3日(0〜4℃)である。
ウイルス粒子は病葉白斑部の細胞質中に散在,集塊あるいは結晶となり,液胞内にもときに散在する。
宿主範囲は狭く,イネ科植物15種に限られる。本ウイルスは虫媒伝染で,汁液・種子・土壌によっては伝染しない。媒介昆虫はツマグロヨコバイほか3種で,永続的に媒介される。本ウイルスは経卵伝染する。ツマグロヨコバイは本ウイルスの虫体内接種で保毒する。
分類: 植物レオウイルス Plant reovirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 2本鎖
核酸文節数: 12
蛋白種類数: 7
粒子形態: 球状
媒介者: ヨコバイ
伝搬様式: 永続伝搬−増殖型
汁液伝染: なし
種子伝染: なし
土壌伝染: なし


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