病原ウイルス 性状詳細

イネ縞葉枯病 Rice stripe
病原ウイルス : Rice stripe virus
イネ縞葉枯ウイルス(Rice stripe virus,RSV)はTenuivirusグループに属し,日本,韓国,中国,台湾,旧ソ連に分布する。
ウイルス粒子は幅が8nmで,長さが510,680,840,2100nmの4種類の環状となったひも状で,1本鎖RNAである。
希釈限界は10-2〜10-3(保毒虫体液)である。
ウイルス粒子は各種細胞の細胞質,液胞,ときには核内に散在あるいは砂状〜顆粒状の集塊となる。
宿主範囲は狭く,イネ科植物30種に限られる。本ウイルスは虫媒伝染で,汁液・種子・土壌によっては伝染しない。媒介昆虫はヒメトビウンカほか3種で,永続的に媒介される。本ウイルスは経卵伝染する。ヒメトビウンカは本ウイルスの虫体内接種で保毒する。
分類: テニュイウイルス Tenuivirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 4
蛋白種類数: 1
粒子形態: ひも状
媒介者: ウンカ
伝搬様式: 永続伝搬−増殖型
汁液伝染: なし
種子伝染: なし
土壌伝染: なし

この病原による他の病害
コムギ縞葉枯病


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