トマトウイルス病 Tomato virus disease |
病原ウイルス : Tobacco necrosis virus |
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タバコネクロシスウイルス(Tobacco necrosis virus,TNV)はNecrovirusグループに属する唯一のウイルスであり,粒子形態は小球状で世界各国に分布する。 しばしば径17nmのサテライトウイルスを伴った分離株が得られる。 核酸は3.76kbの1本鎖RNA,外被タンパクの分子量は20〜30kである。 物理的安定性は比較的高く,汁液接種は容易である。 宿主範囲は37科88種以上と広いが,これらのほとんどの植物で局部病斑を形成し,チューリップなどを除いて全身病徴にいたることはない。 欧米では血清型の違いによってAとDの2グループに大別されており,わが国のチューリップ,イチゴ,タバコから分離されるTNV間にも血清型の相違があることが知られている。 |
分類 | : ネクロウイルス Necrovirus |
核酸種類 | : RNA |
核酸鎖性 | : 1本鎖 |
核酸文節数 | : 1 |
蛋白種類数 | : 1 |
粒子形態 | : 球状 |
媒介者 | : 菌類 |
伝搬様式 | : (不明) |
汁液伝染 | : あり |
種子伝染 | : なし |
土壌伝染 | : あり |
判別植物 | 接種葉 | 上位葉 |
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タバコ | L | - |
センニチコウ | L | - |
ササゲ | L | -,N |
インゲンマメ | L | -,N |
N. glutinosa | L | - |
D. stramonium | L | - |
C. amaranticolor | L | - |
この病原による他の病害
イチゴウイルス病 |
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