イチゴ ウイルス病

病原:Strawberry crinkle virus
病原:Strawberry latent A virus
病原:Strawberry latent C virus
病原:Strawberry mild yellow edge virus
病原:Strawberry mottle virus
病原:Strawberry pseudo mild yellow edge virus
病原:Strawberry vein banding virus
病原:Tobacco mosaic virus
病原:Tobacco necrosis satellite virus
病原:Tobacco necrosis virus

病徴:一般的には新葉が暗緑色から赤紫色になり小型化し,全身がわい化する。検定品種では新葉でのモザイク症状,黄白色や黄色の斑点形成,紅葉,えそ,湾曲,萎縮などの症状を示す。

伝染:本病菌はランナーを通じて罹病親株から苗伝染する。また,圃場ではイチゴハクギケアブラムシ,イチゴクギケアブラムシ,ワタアブラムシ,モモアカアブラムシ,バラヒゲナガアブラムシ,ジャガイモヒゲナガアブラムシなどのアブラムシで伝染する。
有翅アブラムシの飛来時期の盛期が感染時期になりやすい。伝染源はウイルスに汚染したイチゴ株である。また,ウイルスによって伝染様式が異なり,SMVは非永続型であるか,SMYEV,SVBV,SCVは永続型伝染である。     

防除:親株の選抜は草勢が良好で,生産性の高い圃場で行う。採苗床,仮植床および本圃の収穫後のアブラムシ防除のため,DDVP乳剤やマラソン乳剤を随時散布する。3年に1度くらいはウイルスフリー苗を導入して増殖する。
導入したフリー株はアブラムシの侵入を防ぐため網室または寒冷紗被覆したハウスなどで増殖し,アブラムシの飛来時期には随時薬剤散布を行う。

参考: イチゴ ウイルス病 - 日本植物病名データベース