病原ウイルス 性状詳細

キュウリ緑斑モザイク病 
病原ウイルス : Cucumber green mottle mosaic virus
キュウリ緑斑モザイクウイルス(Cucumber green mottle mosaic virus,CGMMV)はTobamovirusグループに属する。
宿主範囲は狭く,全身感染植物はウリ科に限られ,局部感染植物には少数のナス科・アカザ科植物がある。
日本には寄生性と血清学的関係の異なるキュウリ系・スイカ系・余戸系の3系統があり,キュウリにはキュウリ系,スイカ・メロン・ユウガオにはスイカ系が主に発生する。
汁液接種により,キュウリ系ではChenopodium amaranticolorに,スイカ系ではDatura stramoniumに,余戸系では両者の接種葉に局部病斑を生じる。
種子・土壌伝染するほか,耐熱性(90〜100℃,10分)・希釈限界(10-5〜10-6)・保存限界(0℃で数年,20℃で数か月)が高いので農作業中の接触伝染が起こりやすい。
分類: トバモウイルス Tobamovirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: 棒状
媒介者: なし
伝搬様式: 該当なし
汁液伝染: あり
種子伝染: あり
土壌伝染: あり

判別植物接種葉上位葉
スイカ-M
ペチュニア--
メロン-M
ヘチマ-M
ソラマメ--
センニチコウ--
ササゲ--
キュウリ-M
インゲンマメ--
N. glutinosa--
D. stramonium-,L-
C. amaranticolor-,L-

この病原による他の病害
メロンモザイク病 スイカ緑斑モザイク病


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