病原ウイルス 性状詳細

メロンモザイク病 Melon mosaic
病原ウイルス : Squash mosaic virus
スカッシュモザイクウイルス(Squash mosaic virus,SMV)はComovirusグループに属し,欧米各国で発生が認められている。
宿主範囲は狭く,自然発生はウリ科植物に限られ,ウリ科以外では汁液接種によりハゼリソウ科,マメ科,セリ科,ヒユ科およびアカザ科の一部の植物に感染するにすぎない。
SMVには寄生性と病徴の異なる多くの系統が存在する。
カボチャやメロンで種子伝染(1%前後から90%以上)する。
種子伝染率は保存中にしだいに低下する。
媒介虫はハムシ類とテントウムシ類のほかバッタによっても伝搬される。SMVは血清学的にダイコンひだ葉モザイクウイルス,bean curly dwarf mosaic virus,bean pod mottle virus,quail pea mosaic virusと遠い類縁関係にある。
分類: コモウイルス Comovirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 2
蛋白種類数: 2
粒子形態: 球状
媒介者: ハムシ
伝搬様式: 永続伝搬−循環型
汁液伝染: あり
種子伝染: あり
土壌伝染: なし

判別植物接種葉上位葉
スイカ-,L-
ペチュニア--
メロンLM
ソラマメ--
ササゲ--
キュウリLVC
N. glutinosa--
C. amaranticolor--


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