イチゴウイルス病 Strawberry virus disease |
病原ウイルス : Strawberry crinkle virus |
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イチゴクリンクルウイルス(Strawberry crinkle virus,SCrV)はPlant rhabdovirusグループに属し,世界各国のイチゴの栽培地で発生が認められている。 わが国の圃場での発生は減少している。 イチゴ潜在Aウイルス,イチゴ潜在Bウイルスは本ウイルスの系統とされる。 ウイルス粒子は桿菌状(180〜350×68nm)で,成熟粒子,未成熟粒子,viroplasm様構造物はおもに感染細胞の細胞質に存在する。 本ウイルスはアブラムシによって永続的に伝搬され,またアブラムシの体内でも増殖する。 媒介アブラムシはイチゴケナガアブラムシとC. jacobiの2種が報告されているが,圃場での重要な媒介虫はイチゴケナガアブラムシである。栽培イチゴ以外にFragaria属植物は全て本ウイルスに感染するが,汁液接種は困難である。 |
分類 | : 植物ラブドウイルス Plant rhabdovirus |
核酸種類 | : RNA |
核酸鎖性 | : 1本鎖 |
核酸文節数 | : 1 |
蛋白種類数 | : 4 |
粒子形態 | : 桿菌状(弾丸状) |
媒介者 | : アブラムシ |
伝搬様式 | : 永続伝搬−増殖型 |
汁液伝染 | : あり |
種子伝染 | : 不明 |
土壌伝染 | : なし |
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