病原ウイルス 性状詳細

イチゴウイルス病 Strawberry virus disease
病原ウイルス : Strawberry mild yellow edge virus
イチゴマイルドイエローエッジウイルス(Strawberry mild yellow edge virus,SMYEV)はLuteovirusグループに属し,世界各国のイチゴの栽培地で発生が認められる。
わが国の栽培イチゴにも広く発生している。
ウイルス粒子は径30nmの球形で,感染植物の篩部細胞に局在し,篩部細胞の壊死を引き起こす。
イチゴケナガアブラムシで永続的に伝搬される。
アブラムシは24〜48時間の獲得吸汁でウイルスを獲得し,24時間以上の接種吸汁でウイルスを伝搬する。保毒虫は3週間以上伝搬能力を保持する。汁液接種は不可能で,宿主範囲はFragaria属植物に限られるため,ウイルス粒子の精製は成功していない。
分類: ルテオウイルス Luteovirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: 球状
媒介者: アブラムシ
伝搬様式: 永続伝搬−循環型
汁液伝染: なし
種子伝染: なし
土壌伝染: なし


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