コムギ赤かび病発生予察モデル
本研究は、農水省委託研究プロジェクト「安全で信頼性、機能性が高い食品・農産物供給のための評価・管理技術の開発」において、
赤かび病関連の課題「コムギ赤かび病発生予測・防除適期判定システムの開発」により実施しました。
研究担当:農研機構 中央農業総合研究センター フィールドモニタリング研究チーム(旧) 田中、菅原コムギ赤かび病防除に関する研究の概要については、こちらをご覧ください。
農研機構 九州沖縄農業研究センター 赤かび病研究チーム(旧)
モデルのプログラム(Applet)は、Javaプログラミングによって開発されています。※プログラムの公開は終了しました。
コムギ赤かび病予察モデル Applet [WheatDuthie]
http://cse.naro.affrc.go.jp/ketanaka/model/applet/wheat-duthie.html
コムギ赤かび病予察モデル Servlet [WheatDuthie]
http://pc105.narc.affrc.go.jp/wheatduthie/このコムギ赤かび病のモデルは、Duthie(1997)の汎用的な病害予測モデルに、
Rossiら(2003)の赤かび病菌の感染程度に対する温度と濡れ持続時間の影響のデータを当てはめて作成した。
- Duthie,J.A. 1997. Models of the response of foliar parasites to the combined effects of temperature and duration of wetness. Phytopathology 87:1088-1095
- Rossi,V. et.al. 2003. A model estimating the risk of Fusarium head blight on wheat. Bulletin OEPP/EPPO. 33:421-425
モデルに関する図の抜粋(PDF)- 病害発生予測情報のRSS自動配信システム 2007研究成果 中央農研
- 多くの病害に適用できる拡張性を持つ病害発生予測システム 2003研究成果
Duthieの病害予測モデルついて, “葉の濡れ”の推定ついて(ナシ病害予測の研究より)
Applet版 使用マニュアル (Ver.0.9)
付記:ナシ病害感染予測モデルのマニュアル ※使用方法はほぼ同じです。
- 上のリンクをクリックして、モデル(Applet)のページにアクセス。
- モデルの画面が表示される(Appletのダウンロード)まで、しばらく待つ。
- 「Duthieによる発病度予測」というAppletが表示されたら、以下の操作を行う。
- (「パラメータ設定」ではモデルのパラメータ値を設定できるが、そのままでよい)
- 気象データを設定するため、「データ設定」のボタンをクリックする。
- 「MetBrokerの設定」のボタンをクリックする。
- 開いたウィンドウで、「データベース」のリストから「[amedas]アメダス」を選択する。
- 続けて、対象とする「地域」(都道府県)と「観測点」(地名)をリストから選択する。
- 「了解」ボタンをクリックして、ウィンドウを閉じる。
- 次に、ウィンドウの「葉の濡れ」のところで、「推定データ」にチェックを入れる。
- 「推定データの設定」のボタンをクリックする。
- 開いたウィンドウで、「データ推定モデルの選択」のリストから、
「Leaf Wetness Model (Nagano)」を選択する(アメダスの雨量のみで濡れを推定)。- 「データ設定」のボタンをクリックすると、ウィンドウが開く。
- 「MetBrokerの設定」から、先ほど選択したのと同じ地域と観測点を選択する。
- 「了解」ボタンを次々にクリックして、開いたウィンドウをすべて閉じる。
- 「予測期間」(基本的に年次のみ)を設定する。
- 「実行」ボタンをクリックすると、気象データの取得とモデルの計算が開始される。
- それが完了すると、計算結果の表、グラフ、地図のウィンドウが開く。
- グラフで「発病度」が高い期間を見て、表でその期間の日付と発生条件を確認する。
注意事項
降雨(濡れ)の長期的な予測は難しいため、現段階では、本モデルは赤かび発生条件の検証に用いる。
モデルによる「発病度」(感染好適条件)と実際の発病程度との関係は、今後調査する必要がある。
リアルタイムアメダスを用いた麦の発育ステージ予測(出穂期、開花期、成熟期の予測)
コムギ出穂期・登熟期モデル [WheatHeadingMaturity]
- 小麦赤かび病を適期に防除するための開花期予測システム 2011研究成果
近畿中国四国農業研究センター・水田作研究領域、九州沖縄農業研究センター・生産環境研究領域
- リアルタイムアメダスを用いた小麦の出穂・成熟期予測とWeb上での公開 2003研究成果
九州沖縄農業研究センター 気象特性研究室
- 関連資料(九州農業研究より): 丸山ら 2002、黒瀬ら 2004(PDF)
http://cse.naro.affrc.go.jp/ketanaka/model/applet/WheatHeadingMaturity.html
コムギ出穂期予測モデル Applet [WheatHeading]
http://cse.naro.affrc.go.jp/ketanaka/model/applet/WheatHeading.html
コムギ出穂期予測モデル Servlet [WheatHeading]
http://pc105.narc.affrc.go.jp/wheatheading/
参考:ナシ生育(開花)予測モデルのマニュアル ※使用方法はほぼ同じです。
作物生育、病害虫・雑草発生予測モデル 有用植物の病害診断/防除総合システム
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フィールドモニタリング研究チーム