病原糸状菌 性状詳細

キュウリ半身萎ちょう病 Verticillium wilt
病原糸状菌 : Verticillium dahliae Klebahn
分生子柄は栄養菌糸の一部から直立して生じ,無色,線状,大きさは110〜275X5マイクロメートル,所々に2〜6本のフィアライドを輪生し,その先端に多数の分生子を塊状に形成する。
分生子は無色,長楕円形,単胞まれに隔壁を有し,大きさは2〜12X1〜5マイクロメートル。
微小な菌核は,一本の菌糸から出芽的に増殖することによって形成され,褐〜黒色,大きさは30〜110X20〜80マイクロメートルである。
生育適温は20〜25度,最高は30度以上。宿主範囲が広く,多くの植物に萎ちょう性病害を起こし,ナス,トマト,トウガラシ,アブラナ科などに対する寄生性の差異により,いくつかの菌群に分けられている。発病適温は25度前後である。
分類: 不完全菌 anamorph
形成: 胞子はあるが子のうや担子器はない
: 無色透明又は淡色
形態: 球,楕円,紡錘,繭,卵,洋梨,俵,短円筒
室数: 単細胞
様式: 内出芽フィアロ型(eb-ph)
器官: 菌糸状(hyphal)
構造: 有隔壁菌糸
菌糸・胞子:菌糸の同じ部分から枝別れが見られる。

この病原による他の病害
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