病原糸状菌 性状詳細

マクワウリ灰色疫病 
病原糸状菌 : Phytophthora capsici Leonian
菌糸は無隔壁,無色であり,結節を生じる場合がある。
遊走子のう柄は仮軸状,散形状または不規則に分岐し,先端に遊走子のうを形成する。
遊走子のうは無色,単胞,卵形〜楕円形,基部が先細ること多く,頂部に顕著な乳頭突起を通常1しばしば2〜3個有し,柄からの離脱が認められる。
大きさは30〜70X20〜50マイクロメートル,長径短径比は1.3〜1.8,水中で遊走子により,間接発芽する。
造卵器は球形で表面平滑,径30〜50マイクロメートル,径22〜35マイクロメートルの無色〜淡黄色,球形の卵胞子1個を内蔵する。
造精器は底着し,通常雌雄異株性。菌叢は白色霜状を呈する。生育適温は28〜30度で,最高35度前後である。ナス科,ウリ科作物などに比較的広い寄生性を有する。
分類: 卵菌 Oomycotina
形成: 胞子はあるが子のうや担子器はない
: 無色透明又は淡色
形態: 球,楕円,紡錘,繭,卵,洋梨,俵,短円筒
室数: 単細胞
様式: 分割型(cle)
器官: 胞子のう状(sporangial)
構造: 無隔壁菌糸

この病原による他の病害
トマト灰色疫病 ナス褐色腐敗病 ピーマン疫病
キュウリ灰色疫病 シロウリ灰色疫病 スイカ褐色腐敗病
カボチャ疫病


[前のページにもどる]   [有用植物病害診断トップ]