病原糸状菌 性状詳細

シロウリうどんこ病 powdery mildew
病原糸状菌 : Sphaerotheca fuliginea (Schlechtendahl : Fries) Pollacci
本菌は純寄生菌で,人工培養できない。
菌糸は葉面上に外在性,無色,表皮細胞中に球のう状の吸器を挿入する。
分生子柄は菌叢上に直立し,無色,線状,先端から分節型に分生子を形成する。
分生子は鎖生,無色,単胞,ビヤ樽状で,大きさは22〜37X12〜22マイクロメートル,フィブロシン体を有する。
子のう殻は閉鎖型,黒色,球状,大きさは径80〜130マイクロメートル,菌糸状の褐色の付属糸を有し,1個の子のうを内蔵する。
子のう胞子は無色〜淡黄色,単胞,亜球形〜楕円形で,大きさは14〜22X12〜22マイクロメートル。本菌の宿主範囲は20科170種とされるが,寄生性分化が認められ,ウリ科系等12系統に類別されている。本菌は一般に15〜28度で多発し,30度で抑制される。
分類: 子のう菌 Ascomycotina
形成: 胞子は子のう内に形成
: 無色透明又は淡色
形態: 球,楕円,紡錘,繭,卵,洋梨,俵,短円筒
室数: 単細胞
様式: 完全断裂型(ha)
器官: 菌糸状(hyphal)
構造: 有隔壁菌糸
胞子:俵状の胞子(分生子)が連鎖している(顕微鏡観察)。

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