キュウリべと病 Downy mildew |
病原糸状菌 : Pseudoperonospora cubensis (Berkeley et Curtis) Rostowzew |
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本菌は純寄生菌で,人工培養できない。 菌糸は細胞間隙を迷走し,無隔壁,無色,小型未分岐の吸器を挿入する。 遊走子のう柄は直立,無色,単生あるいは叢生し,上部で3〜5回叉状に分岐,小枝先端は尖る。 大きさは150〜580X4〜10マイクロメートル,小枝先端に離脱性,頂生の遊走子のうを形成する。 遊走子のうは単生,無色〜淡褐色,単胞,楕円形〜レモン形,頂部に乳頭突起を有する。 大きさは22〜30X16〜20マイクロメートル,水中で遊走子により,間接発芽する。 遊走子のう形成の適温は15〜20度。卵胞子はまれに形成,無色〜淡黄色,平滑球形,径22〜42マイクロメートル,造卵器中に1個内蔵され,造卵器を充満しない。造精器は側着性。本菌には寄生性の分化が認められる。 |
分類 | : 卵菌 Oomycotina |
形成 | : 胞子はあるが子のうや担子器はない |
色 | : 無色透明又は淡色 |
形態 | : 球,楕円,紡錘,繭,卵,洋梨,俵,短円筒 |
室数 | : 単細胞 |
様式 | : 分割型(cle) |
器官 | : 胞子のう状(sporangial) |
構造 | : 無隔壁菌糸 |
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