病原ウイルス 性状詳細

メロンモザイク病 Melon mosaic
病原ウイルス : Watermelon mosaic virus 2
カボチャモザイクウイルス(Watermelon mosaic virus 2,WMV2)はPotyvirusグループに属し,世界各国に発生している。
比較的容易に汁液伝染し,ワタアブラムシ,モモアカアブラムシ,その他多種類のアブラムシによって非永続的に伝搬される。
宿主範囲は比較的広く,ウリ科植物のほか,マメ科,アオイ科,アカザ科など23科の植物に感染が認められている。
病徴や寄生性の差異から系統の存在が報告されているが,いずれもPRSV-W(WMV1)とZYMVを含めて取り扱われた時代の報告であり,再調査が必要である。
種子伝染するという報告もあるが,近年の試験結果では主要ウリ科作物で種子伝染が認められないことから,WMV2は種子伝染しないと考えてよい。
分類: ポティウイルス Potyvirus
核酸種類: RNA
核酸鎖性: 1本鎖
核酸文節数: 1
蛋白種類数: 1
粒子形態: ひも状
媒介者: アブラムシ
伝搬様式: 非永続伝搬
汁液伝染: あり
種子伝染: なし
土壌伝染: なし

判別植物接種葉上位葉
スイカ-M
ペチュニア--
メロン-M
ペポカボチャ-M
ヘチマ--,M
ソラマメ--,M
センニチコウL-
ササゲ--
キュウリ-M
エンドウ-M,N
インゲンマメ--,M
N. glutinosa--
D. stramonium--
C. amaranticolorL-

この病原による他の病害
キュウリモザイク病
シロウリモザイク病 スイカモザイク病 カボチャモザイク病


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