キュウリ灰色かび病 Gray mold |
病原糸状菌 : Botrytis cinerea Persoon : Fries |
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分生子柄は直立,褐色線状で,単生あるいは叢生し,頂部でのみ樹枝状に交互に分岐,大きさは750〜2000X16〜30マイクロメートル,小枝先端の膨らみの多数の箇所から,出芽型分生子を同調的に形成し,房状を呈する。 分生子は単生,無色〜淡褐色,単胞,楕円形〜倒卵形で,大きさは11〜15X8〜11マイクロメートルである。 菌核は黒褐色,偏平〜不定形で,病斑上に形成することは少なく,地表に落下した罹病果にまれに形成する。 培地上では最初白色,のちに灰色ないし淡灰褐色の菌叢を生じ,分生子と菌核を形成する。生育適温は15〜27度,最適温度は22〜23度である。本菌は多犯性で,ナス科,ウリ科および他の多くの作物を侵し,類似の病徴を示す。 |
分類 | : 不完全菌 anamorph |
形成 | : 胞子はあるが子のうや担子器はない |
色 | : 無色透明又は淡色 |
形態 | : 球,楕円,紡錘,繭,卵,洋梨,俵,短円筒 |
室数 | : 単細胞 |
様式 | : 全出芽房状分生子型(hb-botr) |
器官 | : 菌糸状(hyphal) |
構造 | : 有隔壁菌糸 |
この病原による他の病害
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